モーゴの人々。
2007/05/11 シアタードラマシティ
去年も行ったシティボーイズの舞台。
お芝居っていうか、シチュエーションコメディっていうか、コント?
なんかよくわからないけど、50代のおっさん3人がなかよく楽しくバカバカしいことを真剣にやってる舞台でした。
去年はいとうせいこうさんが作構成に関わっていたので、話がキチンと最後には1つにまとまり1本の物語になってたんですが、今年はバラバラで統一されてなくて、なんつーか、ビミョーな場面、ビミョーな人たちを描いたコント特集みたいな感じでした。
ホントにねえ、おっさん達がなかよしなんですよ。
ボケボケな斉木しげるさんときたろうさんを大竹まことさんがツッコミまくる感じ。
大竹さんってキレキャラなのかと思いきや、3人の中では一番フツーの人で、ボケた2人がボケすぎやん…っていう感じ。
別にものすごいファンというわけではないのに、去年見に行ったら、なんだか今年もまた見たくなってしまいました。
前の日に行ったコンフィダントとは全然違う、笑っちゃう感じの種類も違う、笑いっていろんな種類があるんだなあと思ってしまった2日間でした。
来年あったら、きっとまた行っちゃうんだろうなあ。
妙な設定ばっかりのコントなんですが、そんなことあったらイヤだなあってシチュエーションもあったりで面白かったです。
笑ったのは雁首倶楽部。
「どうもすいませんでしたぁっ。雁首揃えてお詫びします。雁首倶楽部」
と言いながら、4人が4つの穴が開いた板に首をいれておわびするコント。
ただひたすらお詫びするだけのコントでした。
なんの解決もなく頭を下げるだけ。
雁首揃えてる4人の姿と、板で繋がってるので移動に苦労してる感じとか、頭を下げるタイミングとか上げるタイミングを練習してる姿とかがミョーにおもしろかったのでした。
これやだなーって思ったのは、友人達が突然自分のファンになってしまうコント。
スズキさんだったかなあ、大竹さんが演じるスズキさん(仮名)が友人達に突然祭り上げられるんです。
スズキさんがこんなことをしていた!素晴らしい!スズキさんがこんなことを言っていた!素晴らしい!
我々はスズキさんを讚えるためにイベントを行います!
とかって、勝手に肖像画を描いて飾り褒め称えるんです。
イヤすぎ(笑)
相手の悪口を言っていい会議。
この会議は相手の悪口を面と向かっていい会議です。普段言えないことを相手に伝えましょう。
と言いながら、悪口を言いあうんですが、相手の肉体的欠陥とかなんかこう…なんともビミョーにイヤーな悪口大会になってしまうのです。
揚げ句、結局1人に向かって集中砲火。
お互いのことを指摘しあうディベートとかではない、単なる悪口大会でなんの進展もない会議になってしまうという。
サブカルきどり。
ファッションの最先端を行ってる3人の男。
専門用語でワケわからんことを言いまくり、いいよね、俺って最先端だよね、モードだよね、なんて言ってるんだけど、着てる服はどう考えたっておかしい。
そこに現われるジャイアント馬場か力道山か←古っ って感じの謎のプロレスラー。
そのプロレスラーに見たままを責められ、叱られるというコント。
謎のプロレスラーはだっさいしおかしいんだけど、正論でサブカルきどりを責める感じがおかしくて大笑い。
オフビートっつーかなんつーか、緩い笑いがおもしろい。
見たままで笑っちゃう感じの舞台でした。
深読みすれば深読みできそうなシチュエーションばっかりなんだけど、意味がないといえば意味がなく、あまり考えなくても笑えちゃう舞台でした。
とにかく、シティボーイズ3人がなかよしなんですよ。
なにやってんですか!アンタ!って言いながらなかよし。
んで、つっこまれたほうもうれしそうにつっこまれてる。
なんだか、20年後のしんつよの姿を見たような気がしました(笑)