ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

山のあなた。

先週ですが、ようやく「山のあなた」を見に行きました。

日本は綺麗な国だなあと、そして、日本の「情緒」ってヤツは素晴らしいなあと思いました。

そして、古きよき時代の日本人の心意気というんでしょうか、出てくる人たちの気持ちがやさしかったです。

美千穂についてはワタクシは徳さんと同じ勘違いをしてたんですが(笑)

美千穂は真太郎に事情を話してすがることもできたかもしれないけどやらなかった。

真太郎も肝心なところは美千穂自身が語ってくれるまで聞かなかった。

徳さんは美千穂への思いを直接は伝えなかった。

奥ゆかしさっつーか、人を慮るっつーか、そういう気持ちがとても綺麗でした。

これはリメイクじゃなくカヴァーで正解かも。

リメイクしてしまったら、もしかしたら、福さんをからかう学生とか、福さんにいたずらする研一とか、めあきとかめくらとかそういう部分が変えられてしまったかもしれないですしね。

研一がまだ温泉情緒がわからなくて、のんびりするのがつまらなくて、やっと自分の相手をしてくれる大人が現れたのに次々と大人の話になっちゃってつまんない!っていう感じ、お正月に親戚んちにお年賀に行ったときに大人の話ばっかりになっちゃって、つまんない!って思ったことを思い出しました。

ないしょないしょなーいしょー

が、とっても可愛かった。

めあきに負けたくない徳さん。ちゃっかりしてて、なんでもできる徳さん。

貧乏くじ引いちゃうけどやさしい福さん。

他の按摩のみんなも「また徳さんかー」って思いながらも心配してる。

徳さんはめあきと対等に!と思いながら、自分にしか感じとれない美千穂を心配しながら心を寄せてるんだけど、美千穂は真太郎には男として頼り、徳さんには自分の姿や表情を見られてない安心感抱き、となってしまってるところがなんか切なかった。

はー、マイコさんが綺麗でした。

美しい風景に溶け込むような美しさ。

立ち居振る舞いもステキでした。

心が綺麗になる映画でした。

誰一人として浮いた人なく、丹念にカヴァーされてた映画でした。