ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

犬顔家の一族の陰謀。

劇団☆新感線2007夏休みチャンピオン祭り

「犬顔家の一族の陰謀」〜金田真一耕助之介の事件です。ノート

2007年7月19日木曜日 シアターBRAVA!

作・演出:いのうえひでのり

出演:

古田新太 宮藤官九郎 勝地涼

橋本じゅん 高田聖子 小松和重 粟根まこと

逆木圭一郎 右近健一 河野まさと 村木よし子 インディ高橋

山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ

村木仁 川原正嗣 前田悟

池田成志 木野花

“チャンピオン祭り”開催決定!!

別名“ネタもの”と呼ばれる“チャンピオン祭り”。

主宰・いのうえひでのりが作・演出を手掛け、物語全てに笑いの“ネタ”をふんだんに盛り込み、全身全霊をかけて大人が“おバカ”なことに真剣に取り組む。いのうえ曰く、「“ネタもの”ではとことんお客さんを笑わせなければいけない。ということは役者としての技量が一番試されるとき」と言う、この “チャンピオン祭り”に出演することが新感線的にはステータス。内外の役者陣から出演希望が多数寄せられる。

前回のチャンピオン祭り『レッツゴー!忍法帖』から早3年。

劇団☆新感線が新たなる笑具を用いて、演劇界に笑撃(?!)を与える!!!

“犬顔家の一族の陰謀〜金田真一耕助之介の事件です。ノート”宣言

ここにあえて宣言する。

これは、「犬神家の一族」のパクリでも、「柳生一族の陰謀」のパクリでも全くない!ことはない!こともなくないこともない!(あれ、どっち?)

いのうえひでのりの頭の中だけで構想期間4年。実現までに4年。

いよいよ舞台が実現化される。

犬顔家に隠された秘密とは、そのには渦巻く陰謀があるのか、そこでどんな事件が起きるのか、はたまたノートには何が記されているのか?!

この夏その全貌が明らかになる。

新感線のネタものは初体験なワタクシ。

感想はというと「ネタに理屈もへったくれもなし!」でした。

金賭けて、マジメに、全力で莫迦をやる、それがネタもの。

そんな感じ。

トーリーの緻密さとか、演出のどーたらとか、感動的なセリフとか、そういうのはいつもの「芝居」でやりゃーいいことで、ネタものは個人と個人のぶつかりあいじゃ!ってな感じ。

O阪芸大ネタあり、登場したからにはしつこく笑いをとるぞ!なフリーさあり、堂々とセリフ間違っちゃってもネタにしちゃえばいいのよ!な姿勢あり。

バラバラ感は否めません。ダラダラ感も少々。グダグダ感も…(ry

でも、莫迦莫迦しさの中にもなんとなく人の滑稽さとか、醜さとか、んで、いろんな芝居や映画のパロディが盛り込んであって、最後はなんとなくまとまってる、収まっているので満足でした。

このムリクリでも大団円なのがスゴイなあ。

んで、あの金田一映画っぽい音楽が流れるとなんとなく終わりなんだぁって思わされるところがスゴイ(笑)

個人的には高田聖子さんと橋本じゅんさんと粟根まことさんを堪能できたので満足であります。

あと、初勝地さんだったんですけど、ファンになりました。スバラシイ!

19日はクドカンさんのお誕生日だったので、ケーキが出てきてお祝いしました。

ちょっと得した気分でした。

一番のオチがデスノートとは!って感じで、右近さんのデューク←右近さんですよね? が愛らしかったです。

Tommyのときにも感心したんですが、映像での場面転換スバラシイ。

もうちょっと高田さんの歌声を聞きたかったのですが、 中谷さとみさんと保坂エマさんの体当たりな熱演がスゴかったので許す。←偉そう(笑)

下世話なノリは相変わらずだったし。このまま歳を重ねても、下世話なトコロはとことん下世話で行って頂きたい。

橋本じゅんさんは出てきたからには笑いはとるで、この場は持ってくで、って感じ?この日はいつもより長めだったという話。

どれもおもしろかったけど、神主さんが一番おかしかったなあ。

ワタシも困ったときは使ってみよう「〜か?」←なんでも最後は疑問形にしてみる

客演の勝地涼さんは生では初めて観る役者さんだったのですが、おバカな2枚目を演じ切っていてステキでした。笑顔がステキ(*´∀`)

木野さんは堂々と話しかける相手の名前を間違える、しかも結構重要な場面だったんじゃ…?、な場面も「間違えましたけど、何か?」な感じで乗り切る素晴らしさ(笑)

クドカンさんは走り回ってました。芝居のタイトルにババーンと名前が入ってはいるんですが、様は狂言回し。だもんで走り回ってました。

しかも、持ってるノートがデスノート

それかっ、そこが元凶かっ、っていう莫迦莫迦しさがグーでした。

ナルシーと古田さんはもう…(笑)

古田さんは、途中、犬顔家の祟りの元凶となる悪い桃太郎なお話のところでの、手下役のドスの利いた悪ぶりがとってもステキ。

すっごい悪なのに、すっごい迫力なのに、犬。

ナルシーはどう考えてもぴったり当て書きな脚本家←演出家?が胡散臭くて胡散臭くて。んで、胡散臭い以外になにもないという…。

なんつーか、団体戦と思うとなんかバラバラな感じなんだけど、個人戦トーナメントで観てると思えば、どれもこれも見ごたえありっつーか。

そんな感じでした。

ある意味ごっつい贅沢な役者さんの使い方をしてるお芝居なのかもしれません。

って、感想もこれまたまとまりないな…(笑)