D3P.UCを観たのでツアーを走馬灯のように思い出してみた。
6月27日のビューイング上映会でD3P.UCを観ました。
その日が初見。友と2人で観ました。
で、初見の感想を書こうと思って、家に届いたBDを観るのをぐっとこらえて書いてます。
きっと賛否両論。
確かにロードムービーと銘打ってあったから、そのとおりの映像記録。
ライブDVDと思って観たら全然違う。
全曲入ってるワケでもないし、1曲まるまるはいってないのもあるし、川西さんの歌はカラオケになっちゃってるし。
スカパーでやったじゃないか!つっても観れない人もいるし、ツアー行ってない人は「ツアーDVD」をみたいと思う。
でも、そこであえてのロード−ムービー。
奥田民生は「通常のツアーの映像作品とはハナから全然違うやつで、やっぱり新鮮ですし。普通、そういうのを作ろうと思ってもめんどくさいだろうって話になると思うんですけど、ABEDONがいたからなし得たことなんで」と
奥田さん、インタビューのときに、出来はともかく…ってちゃんと前置き。手放しに褒めないとこがとっても奥田さん。
自分の感想も、演出とか編集とか映像そのものに対しては好みがあるし、プロかっていったらそうじゃないし、難しいところなんですが、内側からの人がこのツアーの記録を残すってことに意義をみつけたのかなぁと感じました。バンドも環境もいい状態で、そいういう一番いいと思われる時期を残したかったのも知れない。
めんどくさいも大変も飛び越えて、これは残そうと。
インタビューで「最初はライブ編とドキュメント編で2時間ずつあったんだけど、2枚になると高くなるからと言われたので、あわせて2時間になるように編集した。それに2ヶ月かかった」って言っちゃったので「なんだ!ライブ編があるんじゃないか!」って思った人も少なくないと思います。そりゃだって観たいもんライブ編も。
でも、2ヶ月かかってそぎ落とし、ライブとドキュメントとイメージを混在させて再編集したこの映像が阿部さんの記憶みたいもんだとすると興味深い。
中の人目線で全部体験してる人の体験記な映像だから、ツアー通しての軸(タイヤキングとドローン)とかが入ってて、観てない人には不親切な映像かもしれません。
でも、中の人目線だからこそ、途中からいなくなっちゃったライジングボールをフルで入れたり、FSMのイントロでヨッシーさんに指示する声とか、川西さんにカウント出してる声とか入れれちゃうんじゃないかと。
あの場面の臨場感は中の人編集じゃないと残せないと思いました。
ツアーが進むにつれて変わってく、リハで思いついたことが結果こうなった。最初はこういうアンコールだったけど、だんだん育ってってメンバー全員踊る形にMJが合体した形になった。
ツアー中に広島の優勝があったり、始球式があったり、EBIさんと川西さんの誕生日を祝ったり、ドローン飛ばしたら照明にひっかかったり。
走馬灯めに流れていく、めちゃカット割り早い映像。
この早さでツアーの時間が流れてったのかなあとしみじみ。
タイトルもD3P.UCとD3P.LIVE CD。
ツアーのユニコーンの記録と三パラのライブの記録なんでしょうかね。
目立つことをやった場合に、好きになる人が半分、嫌いになる人が半分でOKだなと思った。
と阿部さんが過去に語ってるんですけど、今回もまさにそうで、自分の名前を全面に出してこの映像作品を出すっていう心意気というか覚悟というかそういうのってすごいもんがあると思ったんですよ。
好きになろうが嫌いになろうがそれはそれでどっちがいいとか関係なく、そういう爪痕を残すみたいなことに意義を見いだしたのかなあ。
「いいものにしよう」じゃなくて、いつも「いいものになる、いいものにする」て姿勢を感じるので、相対的な出来はともかく自分ができる範囲での最高を呈示したのかなあ。
賛否については、失敗であれ成功であれ、賛であれ否であれ、後からそのことをやろうとする人のためになるじゃないですか。指針になるというか。
MOVIEってついてないですけど、主観を踏まえて作られたこれの次の映像はMOVIEがついて、今までとはまた違ったものになってくのかもしれないですよね。
なんて、なんかイロイロこね繰り回したことをつらつら書いてしまったんですけども…そんなこたぁ勝手に思ってるだけなのでおいといて…。
初めてみたときにつぶやき散らかした感想を自分メモ。
禁煙楽屋にて何気にシャンパングラスを持ってしゃべってる奥田さん。
そして愛くるしい禁煙楽屋3人組。
鏡を押す3人。かわいいおっさんたち。
ひたすら練習するEBIさん。
阿部さんの目にはEBIさんは本当に愛くるしいんだろうなあ…。
おつむでピーヒャラにくわしくなっていく自分たちに向かっての「おじさん!どうしてくわしいの?」「昔ちょっとあったのサ」←でしたっけ? な小芝居する奥田さん。このサが好きです。
どこでだったか、阿部さんがいきなりホイッスルを床に落としてし、拾おうとしてしゃがんだら、ぴーひゃらをマイクにぶつけホースのとこがとれちゃって、ワッタワタしてて、ヨッシーさんが新しいぴーひゃらを持ってくるっていうことがありました。
落ち着いて!そんなに大事か、ぴーひゃらが!
ドローンに関しては、西日本で何回かステージ上で飛ばして映像を録ってたんですが、福岡サンパレスで「今日は初めて飛ばしていいって許可がでたんだ!」ってうれしそうでした。
裏でああいうドローン会議をしてたとは!Jメンの「揺るぎないんでしょ」って言葉とか、そういうのを観てたら、そりゃFSM後にお客さんにさよならも言わずに川西さんのドラムに後ろにドローンを追っかけて消えて行くよねえって思いました。 あの姿はマジで幸せの青い鳥を追いかける子供でした。うれしかったんでしょうねえ…。
タイキングの無駄っぷりは懐かしのハカホーンに通じるものが。めざすところは分かっていてがんばってみたけどっていう…。
コイだったら売れたのにっていう奥田さん。いやだってタイヤキだから!!
ツアーも終盤、11/19の広島から売り出し。広島2本と東京2本、追加4本の時点での売り出しって!!!
でも、ツアー前半からずっと作ってて、途中ぜんまいになり、みなに観せびらしてるときにマイクにぶつけてシッポを折り…結構長い間、暖めてたネタだったので、実を結んでよかったです。
よろこびがアゲホヤのシュールな映像に滲みでてましたよね。
僕らの旅路はまさかのカラオケ仕様。大爆笑だったんですけど、川西さんの歌声は?!
CDにたっぷり収録されてましたけど、それでいいのか?!
カラオケLD風味の主旋律リードと字幕。芸が細かい。スナックか!
川西さんのGジャンの袖を切る阿部さん。いつかも切ってたってそれは勤労のピカチュウのことを言ってるか、それとも初めてのユニコーンの取材でGジャンの袖を切った若き日の自分を思ったのか。
山寺映像はもっと出てくるかなあと思ったんですけど、一瞬の山寺でのポケモンゲットできなかった橋の上の奥田さんが見れてヨカッタ。
南陽からEBIさんの鈴が大活躍だったんですが、あのおみやげもの屋さんでみてたミニ木魚を奥田さんが叩いていました。足のカウベル?と似たり寄ったりになったからから南陽のみで消えていきました…。
淡々とした道はいい曲ですよねえ。そして、CRY。
ああ、阿部さんのEBIさんはカッコいいんだ!
だけど、カッコいいだけではなくてちゃんと衝撃の府中での「しーあーるわい…」が入っててそこは抜かりはなかった!
あんだけ周りがざわついたのに、その後も奥田さんはダメージ受けてたのに、サラっと歌い始めるEBIさんのハートがハンパない!めっちゃEBIさんらしい。
途中でいなくなったライジングボールがフルで入ってました。
9月に始まって、11本目(名古屋2日目)あたりでいなくなっちゃったので、また聴けてうれしかったです。
つなぎの色がめまぐるしく変わる編集が多かったんですが、後半は赤つなぎの台頭により黒つなぎの出番が少なかったですよね。勤労も黒は少なかった記憶。
レーシングスーツだけに、メルセデスよりフェラーリなのかしら。単に広島カラーだからか。
襟デカリーダーのツナギに襟がついた場面、本人もデカい!って笑ってた。阿部が襟を立てたいっていうから…って言われるリーダー。結局、襟がつけられるのはリーダーだけ設定に。
そういえば、福岡とき、めずらしく2日目が黒つなぎだったんですよ。奥田さんはソフトバンクに敬意を表してって言ってたんですが「急遽」黒に…とも言ってて、そのときに阿部さんが笑ってたんですよね。あれ、阿部さんが白つなぎになんかしでかしたのかしら…。
僕らの旅路では阿部さんのコーラスが名古屋を境に最後のサビのところのみになり、そのかわりといっちゃなんですが、マイホームのアコギ部分で阿部さんのコーラスとユニゾンが増えて…。
ひっそり、コーラス先生と呼んでいたのですが転勤なってしまって。その後、無事にマイホームのAメロに着任していたという。
金沢の僕らの旅路では主旋律が不安定まくりで、コーラス先生が叫ぶように導いていました。あんなにコーラスのほうがデカいのは初めてでした。そっちじゃなーーーい!!こっちー!
そして、このD3P.UC最大の難関、第三京浜。←難関言うな
こうきたかあ!!!って。
自分がメインなのもあってか、写真が主体の「作品」になってて、ええええ!いやいいんだけど、えええええ!というのが素直な感想。
ライブ会場で聴いてたとき、演奏してるところを見てるより音と光に包まれて、光が昇っていく様をぼーーーっと見つめていることが多かったので、脳内映像的にはキラキラしてるというかまばゆいというか、まさにああいう感じではあったのですが。が。
だからこそ、落ち着いてちゃんと実体を観たかった。
演奏が淡々としてる分、ひたすらダウンピッキングなベースだったり、カッティングなギターだったりだったので、そういう5人を観たかったなあ。
貪欲ですみません。
ハイになってハイハイはとにかくカッコよかった。
あの緩急とゴリゴリのシンセと大爆音と。ささやくような奥田さんの声。
とある地区でハイハイコーラス隊が発生しそうになったときの奥田さんの「そういうのは自分だけが聞こえる声でやってください」の一言にしびれたのを思い出しました。
静寂直前にパっとシンバルを押さえる川西さんと爆音になるとドッカドカすごい川西さんがカッコよかったなあ。
各会場を繋げたエコー!!
編集が大変だった…ときうたけが、と阿部さん。
会場の響きの違いが興味深かったです。
関西の会場は神戸こくさい・京都ローム・大阪フェスと似てるといえば似てる響き。
いろんなエコーがあったんだなあ…。
ピアニカを手渡すときにヨッシーさんが阿部さんの手首をガシってつかむんですけど、それを毎回見届けるのが好きでした。
んで、オレンジジュースですよ!!!これが!
大沢監督とはまた違うオレンジジュースでした。
大沢監督のオレンジジュースだと「奥田さん単体」「阿部さん単体」がオーバーラップすることが多かったのですが、阿部さん編集のは2人がオーバーラップ。
めちゃ興味深かったです。
個と個が混ざり合うんじゃなくて、2人ごとオーバーラップとは! ←病
超生搾りオレンジジュース…。
TEPPAN KINGでは英語の歌詞がわかったり、リハでの踊りがスットコだったり。
いやもう、リハのときの海行く子供みたいな阿部さんがふんわりやらかい阿部さんで…。
よかったー!おかえりだよー!おかえりよしはる!だよー!
という謎の感情に包まれるワタクシ。
踊って、コーラスに戻ったら自分のマイクが思ったより前にあるからって、うぉぉぉっていっちゃうスットコ阿部さん。
うぉぉぉじゃねーよっていう奥田さん。
本番で振り返ったらマイクが川西さんのほうに向いてて、笑いながら川西さんに歌いかける阿部さん。
自分でマイクどかしたらどかした方向がアレだったからそのまま歌っちゃったんだっけ?
リハの教訓を活かして、踊りながら徐々にマイクに向かって進んでいく阿部さんが好きでした。カワイイ(病)
アンコールの変遷もおもしろかったです。
そういや最初は踊りの上手い人がいますーってだけで、MJはなかった。
「踊りが上手い人が目の前にいます!お客さーーん!!!」
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/←ワタシも含めてみんなこんな顔になってた
奥田さんが「その手があったか!!!」って感心してました。
MJが導入されたのが確か北海道から。最初は自前?で靴を仕込んできて、いつのまにかその靴がハイテク仕様になって、Jメンさんの提案でジャケットとかどんどんバージョンアップして…。
たい!ひょっとこ!のサンプリング。
あまり阿部奥田の声に惑わされないワタシですが、てっきり奥田さんの声だと思っていました。本人も楽しんでのマイケルだったんだなぁってのが分かって胸熱。
早くアンコールになんないかなぁ
って言葉が阿部さんから出るとは!←
バックトラックは似せて作ったオリジナルだったんでしょうか。差し替えたんでしょうか。
たい!ぱん!ひょっとこ!ってやってみたかったEBIさんと奥田さんがやってみたこともありましたよね。
二○加面で目隠した奥田さんに食パンを食べさせるプレイもあった。自分で食パンを食べ始めたら置き場所を見失って、1枚全部食べたら口の中の水分全部もって行かれて川西さんにお水もらってたこともありました。
D3Pでグッズ大放出にスタッフさんたちがわーってなって映像に、アゲホヤでもスタッフつなぎ配布&ステンシルで背中をデコれるコーナーありに盛り上がってるのがあったから、イロイロとスタッフイベントもしてるんだなぁって思ったのでした。
黒い筒から放たれる分身をクルクル巻いてる映像も好き。
走馬灯のようにツアーの想い出が。
今回(今回?)バカツアーをしたので、あああのときの!このときの!ってそれが繋がっていて、ありがたい記録だなあと思いました。
そういや、カープパレードのときに川西さんが「民生が先に行って」って言ったあと、間髪入れず「民生行け!」っていう阿部さん。
奥田さんはカメラが回ってて映像が残ると思う場面では「あべどん」を崩さないんだけど、阿部さんは「民生」って言っていて、一年分の阿部さんの民生を聴けた気分でした。
川西さんのケーキが出てきたとき、声の高い人が「今からコレ(ろうそく)をふぅーしてください!ふぅーーっ!!いや、俺にじゃなくて!」って、耳に息吹きかけられてたり。
CRYで一発目のコード間違えて、本人以外がザワついたのに、何事もなかったように弾き直し歌い始めるハートが強いEBIさんを見たり。
タイキングの初売りの日。はりきって物販に並んで買ってすぐ、広島文化学園HBGホールのロビーでスイッチ入れたら、めっちゃくちゃけたたましすぎて大爆笑してしまったり。
動いてるよ!しっぽ!うるさすぎるよ!これ!!という感動。
アカペラでWAO!のサビを合唱しながら、ただひたすらタイキングをカタカタカタカタカタカタ言わせた謎の宗教儀式も忘れられません。
ニーブラで出てきた馬が馬面を取ったら、EBI面でなく阿部面で阿部さんも交えてパラパラ踊ったり。
テッパンのときにずっとお祓いしてた阿部さんのことをJメンさんがお祓い返してくれたり。
残してくれてありがとうございます!という映像記録てんこもりでした。
阿部さんが、ライブのユニコーンはカッコいいってことを、これでもか!って教えてくれ、いろんなスタッフの働きがあって成り立ってるんですよ、とも教えてくれる感じでした。
デジタル記録をシネスコサイズでフィルム風にしてみたり、写真を銀塩印刷みたいにしてみたり。いろんな試みがされてましたね。
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上映会では本編上映の後、インタビュー映像がフルで流れました。
カット割り編集されてたので、多分、その場に生でいた方よりはストレスは少なかったかも。
確かにOh My Radio的5人のわちゃわちゃを期待してれば、5人揃ったあの人たちの無駄遣いではあったけど。
死球式のときのどうしたらいいのかわからないときのEBIさんの再現がよかったです。立つな!って怒られるEBIさん。
記念写真撮影の場面はオーケンがいたら「ABEDONサイコー!」て叫ばされてるところですよね。
4人のD3P.UCに対してのコメントも4者4様でそれぞれらしかったです。
阿部さんの素晴らしさは取捨選択のジャッジの早さなんだろうなぁ。
阿部さんが言う「出来る人は仕事が早い」ってそういうことも含まれるんでしょう。
EBIさんがトークショウのときにそういうことをズバっと言ってて、ああそうだよねえ!って。「ユニコーンをはじめてから指示する・何かを決めることが多いけど、決めたあとに決めたことで誰かの意見が消えるってことだよねって、あとで凹む自分が苦手」…かなんかインタビューで言ってて、それでもそこをバサって行ける強さと判断力があるんだなあって。
ドローンが3台目で1台目はぶつけて壊しちゃったのって言ったとき
民:下手だったの?
あ:まだ慣れてなかったの
これ、キュンポイントでした。光る靴とわらしべして手に入れたドローンはどうしてるのかしら。阿部さんも免許とるのかしら…。
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長い。だらだらと後から読み返すように本当にとりとめなく。
iPod touchにぶちこんだので、これから見まくります。
見れば見るほどユニコーンがもっと大好きになるんじゃないかと思います。