ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

TALK LIKE SINGING 2

さて、印象だけ語ってもアレなので、ちょっとだけ突っ込んだ感想を…って思うのですが、ネタバレにもなりかねないので、ネタバレだめな人は読んじゃダメですw

お話はあらすじを読めばそのままなのです。

それをどう描くか。どう日本語と英語で伝えるか。

というところで、Dr.ダイソンはストーリーテラーの役割をしています。もうね、川平さんのエンターティナーぶりがすばらしいです。ホントに。そして、英語は川平さんが一手に引き受けてます。

出演者であり、講談師という感じ。

出てきてすぐに英語の冗談で会場のお客さんの割合を掴み進めて行く感じとかもうすばらしいです。

多分、出演者が順々に出てくるところでも拍手が一番大きかったのでは。

そして、ニイロさん。ニイロさんはいろんな役を次々とされるんですが、これまたダイソンの助手として、日本語→英語の部分も担ってます。あと、ダンスも。

ダイソンオンステージな場面では、ニイロさん堀内さん川平さんのトリオなダンスがすばらしいのです。

あと、いろんなキャラクターもこなされて、印象的です。

そですね。印象的なキャラを担当されてて、それを上手く演じ分けられてます。

街で声をかけられるのも納得な感じです。

堀内さんはおもしろ部分とそして、ターロウの優しさとか無垢さとかそういうのを伝える役割。

歌でしか語れないことは果たしてダメなことなのか?という問いかけ担当。

歌もダンスも上手い人だし、おもしろ部分はホントに上手いし。

という、お三方がガシっと支えてくれてるところにターロウです。

ターロウは歌もダンスもありますが、あまり英語な場面はなかったような気がします。

そして、なんとなく歌もダンスもつたない感じがするのです。

12日観たときはなんかそれがもどかしかったんですが、よく考えれば、ターロウなんですよね。

ターロウ、なんか少し欠けてるんです。

BIGって映画じゃないけど、観てるウチにどんどんターロウが子供に見えてくるんですよ。

もうそこはカトリさんの真骨頂。

言葉なく表情としぐさでどんどん子供になってくっていうのは本当にスゴイ。

あと、笑顔。

めっちゃうれしそうに笑うのです。それがまた哀しかったりもして、もうそういうカトリさんのいいところは存分に出てます。

動きで人を笑わすってところもホントに真骨頂。めっちゃ笑わせて、そのあとの…落差がすごい。

どうしたらいいのかわからない顔がすごいのです。

三谷さんはカトリさんのいいとろこも悪いところも知ってるなあって感じがしました。

だからこそのお三方であり、そして、おいしいところをお三方に割り当ててる感じがしました。

まーいつもそんな感じがします。

組!でも、忠志でも、HRでも。

きっとニイロさんはめっちゃステップアップされると思うんですよ、この舞台で。そんな感じがするんですよ。

カトリさんの歌とかダンスとか演技がどういう風に海外の人に伝わったのかは全然ブログ漁りしてないからわかんないんですけど、でも、少なくとも、ターロウの無垢な感じは伝わったんじゃなないかと思うんですよ。

無垢というか滑稽というか。

舞台装置なんかはとてもシンプル。

だから物足りない人もいるかもしれないけど、ターロウの頭の中だったり、ダイソンの研究室だったり、いろんな場面が出てくるからこれで正解だと思うし、小劇場での芝居のセットってこれくらいのほうがいいと思うし。

いろんな工夫もあって、そこでまた笑いが起きてよかったです。←12日はその装置に不備があって残念だったけど

あと、ターロウのことを語ってて、過去から今につなげる演出っていうんでしょうか。

ターロウをカトリさんが演じるダイソンの助手が演じる場面とか、ニイロさんが助手としてターロウの友達を演じるとか、そういうところが上手いなあと思いました。

回想するというよりは再現というテを使ってターロウの今までを教えてくれるんです。

再現だから、ダイソンが講談師の役割でも無理がない。

そして、音楽。

これがねえ、もうすばらしい。

何が素晴らしいかっていうと、3回観たらもう、歌を覚えちゃってるところ。

気づいたら、ターロウの歌とかTLSの歌とかイロイロと口ずさんでるんですよ。

めざましでもちょこっと流れた素敵な月の歌とか。

うっかり振り付けまでつけそうなイキオイでw

小西さん恐るべし!

英語の譜割りになってるのかな?ってところもあって、日本語がちょっと字足らずな歌もあるんですけど、でも、もうホントにすぐ覚えられてすぐに歌えるという。

バンドのみなさんも素敵なのです。

6人でいろんな音楽を奏でてくれる。しかも、ちゃんとキャスト。

ただ演奏してるだけではないのです。

ターロウのバンドだから味方してくれる。

きっと今くらいの公演ではカトリさんの歌も熟れてきていい感じになってるのでは。

やっぱり、台詞が歌って難しいと思うんですよ。

あと、前述したんですけど、ターロウだから朗々と歌い上げる感じでもないんですよね。

それを下手と取られたら哀しいんですけど。

ダンスはね、12日以外はホントによかったです。

そりゃあの体なのでめっちゃ激しいのはなかったんですけど。

2人で踊る、3人で踊る、4人で踊る。

どれもよかった。

ジャストなカウントで無駄なことはしないって踊りが活かされてましたw

なによりカワイイ。いやホントにカワイイ。

ターロウはホントにカワイイ。

笑えばこっちも笑顔になるし、哀しい顔されるとこっちは心配顔になるし。

そんな子でした。

きっと進化してるんだろうなあ。観れるのかなあ。もう一回。

どうなのかなあ。

ニイロさんファンにみたにんファンにカトリファンだもんなあ…_/乙(、ン、)_

初ミュージカルを最強の布陣でホントにみたにんありがとうって思った舞台でした。