49日後…
2008年05月22日 シアタードラマシティ
作:竹内 佑
演出:池田成志
出演:川口・池田成志
大和田・古田新太
相沢・八嶋智人
中西・松重 豊
能瀬・小田 茜
ナルシーと古田さんですよ。そりゃ見に行きますよ。
って、人が多数いらっしゃったんじゃないかと思われるこのお芝居。
鈍獣にいけなかったのが悲しかったので今回はがんばってチケ取りしました。
なんとも煮え切らないお話だったんですが、だらだら古田さんが見れたので満足です(笑)
いいなーだらだら古田さん。だらだらなんだけどスゴむと超恐いの。
松重さんもそんな感じで、あの顔で←すいません スラーっとおもしろいことするんですが、スゴむと超恐い。
ヤッシーは相変わらずウザい役でした。
ナルシーは演出も兼ねてるから出番ちょい少なめでしたが、シャワーシーンあり、相変わらずのちゃらんぽらんぶり。
そんなクセものどもの中の紅一点、小田茜さん。
怒鳴り声がちょっと苦しいんですけど、ナルシーと古田さんの攻撃に吹き出すことなく屈することなく(笑)熱演されてました。
キャストは文句なしなんですけどねえ、なんかどっちつかずなお話でした。
そういうのを狙ってたのかもなんですが、なんかこう…客にゆだね過ぎ(笑)
とある、老婆が自殺した。
風呂場で自らの頚動脈を切り、居間で苦しみもだえ、そして、寝室で亡くなった。
死後数日たったぐっちゃぐちゃになった部屋を片づけに来た業者4人とそれを依頼し立ち会いに来た葬儀屋の女。
自殺した老婆の娘がこの家の権利書と実印を探してると業者に告げ、探させようとするも、この業者のすっとこ4人組、全然作業が進まない。
キレまくる葬儀屋の女。
その女の「権利書と実印」への固執に疑問を持つ一人の業者。
部屋を片づけていくうちに湧き出る疑問。
死んだ老婆以外の人間がこの家にいたのではないか。
この家でいったい何があったのか…。
というのが、だいたいのあらすじでしょうか。
なんとなくうっすらと事態が分かりつつありそうでなさそうで…ってところで、松重さん演じる中西が推理を披露してとっとと締めちゃう感じがちょっとあっけない。
あくまでも中西の推理なので、真相はお客さんに委ねます方式だし。
会話を楽しむ感じの劇なので、話がさくさくとは進まないし。
んでもね、だらだら古田さんが見れてワタクシ大満足であります。
ちゃらんぽらんな古田さんビバ!
ここんとこちょっとカッコイイ古田さんが多かったので、ホレスタみたいなちゃらんぽらんな古田さんが見られてうれしかったです。
生松重さんも初めて。
あの風貌でおもしろい。反則。
ドラマではオカマ役とかちょっとヘンな役とかやってたけど、ここまでぶっちゃけられちゃうとはステキ。
でも、古田さんも松重さんもスゴむとすっごい恐いんです。
ドスの利いた声が恐い。
それがところどころにあってドキドキでした。
ヤッシーは相変わらずのウザさ。
ウザさ担当。ちょっとウザすぎ。
でも、怒鳴られるとビクビクするところがいいのです。
で、ナルシー。
話とは全然関係ないところでの渾身のシャワーシーンに釘付け(笑)
しかも、ナルシー演じるぐっちょんと古田さん演じるわだっちの関係ったら!
謎な二人です。
小田茜さんは初めてだったんですが、本当に立ち姿が綺麗な女優さんでした。
で、緩い4人の攻撃に屈しない。
よく吹き出さなかったなあと感心。
特に葬儀屋が依頼人の娘に電話をかけてるときのわだっちの攻撃に必死で耐えて笑わずに芝居を続けてて、拍手でした。
ストーリーは確定したものがないのであくまでも想像なんですが、ワタクシの中での設定は、老婆は能瀬さんのお母さん。
もともとはあの家に兄と能瀬さんとお母さんの3人で住んでいた。
が、兄はひきこもりでDVで母に暴力を振るう。多分、能瀬さんにも振るってた。
なので、能瀬さんは家から脱出。母はその後もDV息子と一緒に住む。
が、耐えきれなくなって兄殺害。
多分、能瀬さんは兄殺害のことに関しては母親から連絡を受けたと思われる。
ここは勝手な解釈ながら、49日後というのは兄の49日のことじゃなかろうか。
49日すぎて、死体と暮らし続けた母親は自殺したのではなかろうか。
残された娘は多分、あんなにひどい兄だったのにそれでも母は兄を愛していたのか…と、やりきれない気持ちになってるのではなかろうか。
途中の中西さんとわだっちの会話がなんとも印象的でした。
真実を暴きたくなってる中西さんと、もう警察も見逃したくらいのことなんだからいいだろうというわだっち。
わだっちはなんとなくうっすら能瀬さんのことがわかってたのかしら。
ぐっちょんもなんとなくわかってる感じ。
そんなところにこの2人のドラマが妄想としてワタクシの頭に広がりましたよ。
いったいこの2人にはどんな物語が…。←莫迦
中西さんが食玩の空き箱をみつけ、戦隊モノの説明をするときに歌った歌は今回は「鯖レンジャー」でした。これが素晴しい(笑)
いやー、松重さん素晴しい!!!
カーテンコール最後の言葉は劇団ペガサスの旗揚げ公演でした。
松重さんとこの3人の接点ってなんだろうって思ったら、実は仲良しだったんですね。
パンフ読んでビックリでした。
パンフを読めば読むほど松重さんのファンになったワタクシです。
そして、パンフの対談で古田さんが「41で結婚、42で死亡」と人生40年説を語ってて、同じだ!ってちょっとうれしくなりました。
ワタクシもなぜか漠然と40歳くらいで死んじゃうと思ってたので。
死ってなんだろう。
と思ったお芝居でした。
品川Blogにゴキゲンな顔したヤッシー・ナルシー・ふるちんがいたのでメモ(笑)→品川Blog/2008.04.21