ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

キャバレー

台本 ジョー・マステロフ

作曲 ジョン・カンダー

作詞 フレッド・エブ

演出 松尾スズキ

サリー    松雪泰子

MC     阿部サダヲ

クリフ    森山未來

シュルツ   小松和重

エルンスト  村杉蝉之介

コスト    平岩紙

シュナイダー 秋山菜津子

2007年11月2日(金)シアタードラマシティ

キャバレーを見に行ってきました。

お話とか予習など全くせずに行ってきました。

予備知識なくても、充分、時代背景とか判る作りでとても楽しかったです。

松雪さんは綺麗で歌上手いし、阿部さんは相変わらず達者だし、そして、今回舞台で演じる森山くんを見たのですが上手かったです。

でも、もうちょっと森山くんが踊ってくれるかと期待してたのにあまり踊ってくれなくて残念でした。

背景はナチスが台頭してきた頃のドイツ・ベルリン。アメリカから駆け出しの小説家クリフが到着した夜から始まります。

ベルリン行きの列車の中で同席したエルンストから下宿とキットカットクラブを紹介されたクリフ。

エルンストに英語を教えつつ、小説を書こうとしているクリフは気晴らしにキットカットクラブを訪れます。そこで出会った歌姫サリーと恋に落ち、一緒に暮らし始めます。

暮らし始めたアパートの女主人シュナイダーはずっと女一人で暮らしてきたのですが、アパートに住む果物屋のシュルツの思いに動かされ彼と結婚しようと決意します。

その婚約パーティの夜、パーティに駆けつけた実はナチ党員であったエルンストがシュルツがユダヤ人であることを知り、シュナイダーに警告します。

いずれナチがドイツを支配するであろうことを察したシュナイダーは悩んだ末にシュルツとの結婚を断念。

サリーとクリフの幸せな生活にもナチの影が忍び寄ってきます。

ドイツを去る事にしたシュルツ。

クリフもナチの台頭に危険を感じ、サリーとともにアメリカに戻ろうと決意します。

しかし、サリーは自分の居場所はキットカットクラブだと、その誘いを断り、ベルリンに残ります。

ひとりベルリンを去るクリフ。

そして、キットカットクラブではステージに立ち歌うサリーの姿が。

コミカルな感じで始まり、だんだんとナチの足音が聞こえてきて、シリアスな方向へとスライドする。

上手いなあと思いながら、物語に引き込まれました。

阿部さんはMCとしてかなり出ずっぱり。

歌う踊る笑かす。八面六臂の大活躍。

上手いなあ。おちゃめさんでカワイイなあ。小柄ってのがすっごい活かされてるMCだったです。

松雪さんも歌が上手くてびっくり。スラリとして凛とした立ち姿は歌姫にふさわしい容姿でした。

でもって、綺麗なのにカワイイ。チャーミングなのです。

森山くんは想像以上にカッコよく、一気にファンに。

もっともっと踊って欲しかったです。ああ、血の婚礼、がんばって行けばよかった…_| ̄|○

何故か勝手に小さいイメージだったんですが、スラリとしてて、立ち居降るまいもステキでした。

声もよく通ってたし。

小松さんと秋山さんの2人の息は素晴しく、2人の場面はすっごく楽しかったです。

思いを伝える真面目なシュルツさんと困惑しながらも受け入れるシュナイダーさんのシーンは楽しかったし、ジーンとしました。

そこから、一転、悲しい結末を選ばなければならなくなった2人のシリアスな演技は素晴しかったです。

ユダヤであっても負けないっていう芯の強いシュルツさんはカッコよかったし、好きだけど、女一人でこれから生きていかねばならない、自分で自分を守らねばいけなくて別れを選んだシュナイダーさんの悲哀もキューってなりました。

オープニングと同じ歌で終わったと思うのですが、全然違う歌に聞こえるところは、ちょっと前に見た薮原検校を思い出しました。

笑いながら泣いているって感じでしょうか。

それでも今日の幕は上がるって感じ。

出てくる人たちがみんな達者な人たちばかりで←最近こればっかりですが 飽きることなく最後まで一気に見れました。

いやーもう、MCがチャーミング。女装ありで可愛かった。

ゲイの踊り子2人も可愛かった。

恋に落ちてどうなるんだろうと思ったら、ナチの足音がしてきて、どんどん緊迫してきて、そうか、悲恋だったのか、と切なくなって終わりました。

明るい場面が多かっただけに最後が切ない。

同じ曲を聴いても、ホントに切ない。

コメディでもちゃんと押さえるところは押さえて、笑って泣かせる。

さすがーって思いました。

以前、コメディな舞台を見に行ったのですが、だんだんと出演者がノリノリになりすぎてきちゃって残念だったことがありました。

出演者は達者な人ばかりだっただけにホントに残念でした。そういうところで演出って大切だなって思いました。止める人が必要というか。

計算された笑いを計算されたと思わせないように笑わせるのがプロだと思うのです。

なので、このキャバレー、プロの仕事を堪能しました。

カーテンコールの後、松尾スズキさんが現れ、妖怪人間ベムを歌って去って行きました。

松尾さんってマイナーな流れの人のようでいて、実はメジャーが好きなんだけど、メジャーとは名乗るにはテレがある人なのかなあっと思いつつ、たーーーっと現れ、たーーーーっと去っていった松尾さんがなんだか可愛かったです(笑)

11/08

※該当スレにアップされた記事の要点みたいなの読んでると、先生ってこんなにイイ奴なんですよってアゲたいのか、この2人はガチって下げたいのかさっぱりわからない感じでした。

自宅行き来はしてそうな気がしますが、ネタ元が東スポだけにどうなんでしょうか。

でも、先生、案外天然さんだから気にせずポロっとしゃべりそう。まだまだ肝心なもっとスゴイこととかは全然しゃべってなさそうな気がするのですよ。

あれでも。

友は「よかったー。ケイタイのメールアドレスをいちいちチェックしてるとか、写メに写ってる人をいちちチェックしてるとかは書かれなくてー」とホッっとしてました。まだまだ深い(笑)

すでにメンバーとのアレコレも語ってくれなくなったカトさんなのでこれからも先生との話はしてくれないんじゃないでしょうか…(´・ω・`)