ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

舞妓Haaaan!!!

いやーもう、最高。

クドカン苦手な人にはオススメできませんが、平気な方はぜひ観てみてください。

ノンストップなジェットコースター莫迦ムービー。

ホロリとさせるところもあっただけど、全体を通して、んなアホな…なジェットコースター展開。

ハイテンション阿部ちゃんが本当に素晴らしい。

アホな堤真一さんも素晴らしい。

健気な柴咲コウさんも素晴らしい。

生瀬勝久さんと伊東四朗さんも素晴らしいです。

小出早織さん(帰ってきた時効警察のマカデさん)の舞妓姿が超カワイイ。

あの好きなものに賭ける情熱は見習いたい(笑)

「好き」に対してなりふり構わず、ものすごいパワーでいろんなことをやり遂げる感じはホント見習いたいです。

って、いっても、ホントに見終わった後にイイ意味で何も残らない映画です。

さっぱりすっきり。

あーおもしろかったーって、見て笑ってスカっとする映画でした。

うまーくお茶屋遊びとはなんぞや、一見さんお断りとはなんぞや、舞妓さんってどうやってなるのか、などが説明されてました。

パンフを読んだら、故伊丹カントクの映画みたいにブロの世界を舞台にした、喜劇も悲劇もある映画って依頼したら、できてきたのがコレだったらしいです。ビバ!

もう一回観たいなあ(悦)

のっけからおもしろいのです。

主人公・公彦(キミちゃん)がやってる舞妓さんサイトの掲示板に貫一郎(ナイキ)が乗り込んできての、書き込みの応酬がすっごいおもしろいのです。

演出がおもしろいんですよね。

そこからガッツリ引き込まれて、あとはもうジェットコースターに乗るだけという映画でした。

クドカンノリに乗れちゃう人はもうホントに乗るだけ。

乗って振り回されるだけで、ずーーーっと笑って、ちょっとホロリとできます。

●キャスト

公彦:阿部サダヲ

貫一郎:堤真一

富士子:柴咲コウ

駒子:小出早織

鈴木社長:伊東四朗

先崎部長:生瀬勝久

キミちゃんは高校の修学旅行で舞妓はんに出会ってから、舞妓のことばかり考えてしまう大の舞妓マニア。

でも、一度もお座敷には上がったことがなく、夢は舞妓はんとの野球拳。

そんなキミちゃんが会社の異動で京都に転勤になり、意気揚々とお茶屋初体験しようとするのですが、一見さんお断りルールによって、すげなく門前払い。

意気消沈でしょげ返るキミちゃん。が、自分が勤めてる鈴屋食品の社長がお茶屋で遊ぶ常連さんであることに気づきます。

お茶屋に連れてってくれと社長にねだるキミちゃん。

結果を出せばご褒美として一緒にお茶屋連れてってやると言われて立ち上がるキミちゃん。

そこから、大ジェットコースターストーリーに(笑)

社長がよく呼ぶ舞妓の駒子とキミちゃんの話、駒子とナイキとの話、富士子とキミちゃんの話、というサイドストーリーが絡みつつも、莫迦話が展開。

好きなモノに対しての一途な気持ちでだけで、突っ走る莫迦な感じがよかったです。

ちゃんとホロリもあったし。

強引過ぎるくらいの展開なんですけど、一気に観れます。←ただしクドカン平気じゃないとダメだけど

クドカン脚本としてはマニアックすぎず、タイガー&ドラゴンな感じ。

一見わかりにくい舞妓さんの世界をちゃんと紹介しつつも莫迦話なのがサスガ。

そして、常にハイテンションな阿部ちゃんがサスガ。

クドカンさんはきっと阿部ちゃんがどんな顔するとか、どんな感じになるとか、ちゃんと想像できてて書いてるんだろうなあって感じもあって、ブチキレ具合にムリがなかったです。

堤さんは珍しく関西の男でスットコな感じがよかったです。

前半一瞬ミュージカルのようになってしまう場面があるんですが(キミちゃんの心象風景(笑))そこでの真矢みきさんがステキでした。お茶屋のおかみさんなんですが、ミュージカル中では歌とダンスがとてもステキ。

こんだけハイテンションな役をやるのに、普段の阿部さんはすっごい静かでしゃべり下手なところが不思議です。

まー普段もこんな感じじゃ大変すぎるけど(笑)

さんまのまんまに出てて「すいません、普段はこんなで」って、そのギャップを謝ったりして、カワユスです。

帰り際、後ろを歩くカップルの女子が「〜くんと一緒に観た映画の中で一番おもしろかったわー」って言ってました。デートムービーにいいと思うですよ。おもしろかったなーって明るく帰れるから。

したら、そのカップルの男子が「西遊記も観たいんよなあ。実はドラマちょっと観てて、おもろかってん」と言いました。

いいやつだ…。←(笑)