ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

中村勘太郎・七之助/錦秋公演

朝から△を語る人たちをチェックしながら、昨日のことに思いを馳せてたら、ブラウザがガッツリ落ちました。

しっかし、白髪の黒い人はお疲れですね。あまり口を開かず、口を開くとツヨさんにきっついツッコミ_| ̄|○

いつのまに、ツッコミ係に。

ツッコミとお金を使ってください、しか流れないあの人がせつないです。

さて、錦秋公演。

この公演、本日の大阪が楽。今日のに行けばよかったのですが、お休み前だし競争率高いかと昨日の公演を選んでしまったワタクシ。

とっても地元な客層の中、こっそり奈良から駆け付けましたよ。

びっちり満席じゃなかったけど、ほぼ満席。

親子で回ることはあっても、兄弟だけで回るのは初めてだったので、とても心配だったそうです。

客席埋まってますか?ってスタッフに聞くと、みんな「埋まってます」って言ってくれたけど、兄弟2人とも気を遣って「埋まってます」って言ってくれてて騙されてるのかも…と思うくらい不安だったそう。

なので、勘太郎さんのほうはホントにホントに丁寧に腰ひくーくお礼を言っていました。

ここに一気に覚書でも…って思ったのですが、例によって長くなりそうなので別ファイルにすることにしました。

はー、綺麗だった。

今後のお仕事の予定で勘太郎さんが

お正月に土方歳三のその後があります。平助でワンカットだけ出ています。

久々に平助ができて、本当にうれしかったです。

って、平助の顔で語ってました。

ちょっとホロリときました。

本当は大阪の楽に行けばよかったのですが、競争率が高いかも…とラス前の公演に行ってきました。

場所柄か客層はとってもご近所な感じ。

満員とはいきませんでしたが、ほぼ満席な感じでした。

歌舞伎を見に行くのは2002年9月大阪松竹座「三国一夜物語」以来。

そのときは太夫さんもセリフも現代風に分かりやすくしてくれてたので、よくわかったのですが、今回は難しく、お話の筋書きはパンフレットで勉強。

太夫さんの言葉も拾えないところが多かったので、踊りを鑑賞することに徹してしまいました。残念。

演目は「蝶の道行」「芸談」「妹背山婦女庭訓」「団子売」。

演目1つめは「蝶の道行」

いきなり、勘太郎さんが立役←男形と書いてたら友が正しい言い方を教えてくれました 七之助さんの女形で客席からため息。

いやー綺麗でした。

はんなりとした女形とキリリとした立役。

勘太郎さんはお父さんに似てました。

歌舞伎の踊りって普段は使わない筋肉いっぱい使ってるんだろうなあと思うような動きでした。

女形のほうは中腰が多いし、立役も足を踏みならしたり、その場でジャンプしたり。

ハンパな姿勢で緩やかに踊る感じは太極拳のようでした。

美しく緩やかに動くには鍛えてないと芯が揺れてしまうって感じなので。

身体の芯が力強いっつーか、中の筋肉使ってるっつーか。

いやー、鍛えられてる!というのが第一印象でした。

結ばれずして亡くなった恋人たちの死の国への道行きを蝶の舞で表現したって感じのお話です。

最初は黒っぽい着物で踊り、そこから早変わりで水色の着物とサーモンピンクの着物で踊り、死の道行きでは黒い蝶の模様の入った白い着物で踊りました。←女形の髪形も綺麗に結っていたのから下ろした頭に

白い着物のときは地獄の責めにあって苦しむ2人の踊りがあって力強い部分もあり、盛りだくさん。

ブリッジみたいにのけ反る振り付けがあってビックリしました。

鬘つけて着物であの体勢はやはり鍛えてないとできないですよ。いやーすごかった。

七之助さんの女形はホントに綺麗でした。初めて見ただけにぽややーんとなりました。

で、勘太郎さんの立役はカッコイイんです。力強くて揺るぎがない。

その迷いとか揺るぎがない感じが本当にステキでした。

休憩の後の「芸談」はフリートークの時間。

兄弟2人とも黒のスーツで登場。

七之助さん、細っ。

勘太郎さん、もうワンサイズ大きいスーツのほうがよかったんじゃ…という感じでした。

パンツのぴちぴちさがスマステのカトリさんのようでしたよ(笑)

普段はどんな格好をされてるのですか?という質問に「Tシャツとジーパンとか、パーカーとか」と答える勘太郎さん。

スーツは楽ですね、コーディネイトしなくていいし、とも言ってました。

しかし、ホントに勘太郎さんのスーツのフトモモがぴちぴちなんですよ。

カトリさんとピチピチ対決したいくらいのピチピチ。並べてみたかったです。

兄弟で似てるところはどこですか?というアナウンサーさんの質問に、

「グータラしてて、寝るのが好きなところ」

と答える2人。違うところは?と言われるとちょっと悩んだあげく、

弟「兄はすごく気が遣える人だけど、僕は気が利かないところ」

好きな女性のタイプは?という質問に、

兄「僕はしゃべるのが苦手で聞くほうが好きなので楽しい人。小さい人が好きです。弟ほうがモテますね…、僕はあまり…」

弟「兄は可愛いタイプが好きなんですけど、僕は綺麗な人が好きです。モテないって言ってますけど、そういってさらにモテようとしてるんです」

お父様はどちらんでしょうねえ、という質問に、

「母は…綺麗系かな?」と聞く勘太郎さんにちょっと苦笑い?しながら「綺麗かどうかわからないけど…まあそうかなあ」という七之助さん。

それじゃあ、客席から質問を受け付けて見ましょう、ということで1つ目。

勘太郎さんのゾンビ好きは有名なのでそれ以外で、お2人のマイブームは何ですか?」

ゾンビ好きだったのか…。

兄「最近はお香ですね。アロマテラピーというか香り系のモノがマイブームです。お香をたいてソファにゆっくり座ってるのが好きです。甘い香りは苦手。毎日いろいろ試してるので、部屋に入ろうとドアを開けるとまるでお店のようにいろんな香りがするのが悩みです」

弟「ボーリングです。昨日もスタッフさんと兄とみんなで行きました。いきつけのボーリング場があるんです」

1ゲームだけやったけど、七之助さんのスコアは201。この公演やお父さんと一緒の公演でボーリング大会を行く先々でやってるんですが…。←主催は僕なんですけどね、と七之助さん

弟「ずっと父は不参加だったんですが、名古屋の公演で参加してからまんまとハマったらしく、マイボールを買いました」

2つ目の質問は「甘いものは好きですか?」

2人とも甘いものは苦手。

兄「疲れてるときとかどうしても食べないといけないときは入れますが、どちらかというと辛いもの好きです。塩辛とか…コノワタとか」

って、どう考えてもそれは酒のアテなのでは…。

弟「僕も甘いものは嫌いです。僕、フルーツが嫌いなんですよ」

果物嫌いなのか…。つか、2人ともお酒好きそう(笑)

全国を回ってその先々でおいしいもの…と思っても、スケジュール的に忙しくなかなかいけなかったそう。

今回の大阪は2泊できたので、ちょっとゆっくりできた模様です。

大阪のおいしいものは食べられましたか?という質問に、

弟「大阪にくると必ずいくお店があるんです。空海って言って…韓国料理のお店です。ご夫婦2人でやってられて」

ものすっごいオススメのように言ってくれたものの、アナウンサーさんと客席は心の中で「それ、大阪のおいしいものじゃないんじゃ…」と小さくツッコミ。

兄「昨日は松竹座の近くのベトナム料理屋に行きました」

エスニックなモノがお好きなんですねぇというアナウンサーさんにハッと気づいた勘太郎さん。

兄「たこ焼きとかお好み焼きとか大阪の名物は以前に来たときに案内してもらったりしたので…」

客席で質問した人は立ち上がってマイクを渡されるんですが、最初に質問した人が立ちっぱなしで答えを聞いてるのにスグに気づいて「質問された方が立ちっぱなしなんですが…」とアナウンサーさんに伝える勘太郎さん。七之助さんが言うとおり気配りの人でした。

今回の公演についての質問を受けると、

兄「親子で回ることはあっても、兄弟だけで回るのは初めてだったので、とても心配でした。客席埋まってますか?って聞くと、みんな「埋まってます」って言ってくれるんですが、気を遣って「埋まってます」って言ってくれてて騙されてるのかも…と2人で話すくらい心配でした。

幕が上がったら、こんなにたくさんのお客様に見ていただけて、本当に感謝しています。ありがとうございます」←2人でお辞儀

ホントにホントに丁寧に腰ひくーくお礼を言っていました。いつも思うのですが、ホントにキチンとした言葉遣いなんですよねえ。

2人でいると丁寧な兄とヤンチャな弟なんですが、七之助さんもキチンとした場所での言葉遣いは年齢以上にキチンとしてて感心。

ああは喋れない…と見てて思うのでした。

今後のお仕事の予定は?という質問に

兄「この錦秋公演の後、歌舞伎座での公演があります。テレビでは今週、瀬戸内寂静さんのドラマに2番目の夫役として出演。あと、父が主役を務める年末の時代劇・河井継之助 〜駆け抜けた蒼竜〜で長岡藩士の役で少しだけでます。あ、あとお正月にNHK新選組!! 土方歳三 最期の一日という土方歳三のその後のドラマがあります。ワンカットだけですが、久々に平助ができて、本当にうれしかったです」

弟「兄と同じようにこの公演の後、歌舞伎座での公演があります。年末の父の時代劇にもでます。が、名もなくワンカットだけです」

そういう七之助さんに、

兄「でも、弟はワンカットでも一人で映ってるんですよ。僕なんか大勢の藩士の一人ですから。モニターチェックのときに自分がどれだかわからないぐらいなんですよ」

と、反論してました。

この錦秋公演にテレビカメラがついてるらしく、お父さんのことを含めて、2005/12/19 22:00〜22:53 日本テレビアンテナ22】で密着ドキュメンタリーを放送するそうです。

楽しみ。

休憩後の「妹背山婦女庭訓」は中村勘三郎さんのお弟子さん2人と尾上さんとこのお弟子さん1人で踊られました。←尾上のおじって言われてたので多分尾上さんとこかと…

お姫さまと町娘が一人の男性をとりあうお話だったんですが、町娘やってる中村仲四郎さんがなかなか可愛いのです。顔が99の岡村さん系の顔なので決して綺麗な女形ではないんですけど、踊りとか仕草が可愛かったのでした。

やはり中村兄弟を見に来てるだけに、ちょっと拍手が寂しかったんですが。

最後の演目は「団子売」

勘太郎さんが女房役、七之助さんが旦那役、夫婦で団子を売ってる設定です。

団子を売る為の客引きに踊りを踊りながらお餅をついたり、団子を丸めたり…というモノなので、筋書きうんぬんより踊りを楽しんでください…とは、芸談での勘太郎さんの言葉。

その言葉通り、たっぷり踊りを楽しめる演目でした。

花道から屋台を背負って夫婦が現れ、舞台で餅をつき始めます。

七之助さんの女形は艶やかというかはんなりというか、姫さんなんですが、勘太郎さんの女形はどっちかっていうとしっかりしたおかみさん、もしくは姐さんって感じ。

七之助さんの立役は優男で、勘太郎さんの立役には信じて頼ってついていきたい感じなんですが、七之助さんの立役には騙されたい感じ。

そんなしっかりもののおかみさんと優男でモテそうな旦那の2人での団子売り。

杵を持っての踊りや、杵で突く旦那と水をさすおかみさんの踊り、出来た餅をザルにあげて丸める踊り。

そして、後半はヒョットコとオカメの面を付けての踊りでした。

面をつけての踊りがおかしいのです。面をつけただけなのにとても滑稽になって楽しいのです。

ここでも2人の踊りは揺るぎなく、安心して楽しめる踊りでした。息もピッタリ。

なんかちょっとスゴくてドキドキしました。←初心者故に?

一番楽しかったのはこの団子売だったです。

歌舞伎はかぶく(華美な身なりや異様な言動をする。)から来てるそうですが、それに対して歌い、舞い、伎(技芸、芸人)ってアテた人は偉いと思いました。(語の意味はWikipediaより引用)

今回の演目は踊りを楽しんでいただけるように選びました、と勘太郎さんが話してたのですが、充分楽しめました。

あー、おもしろかった。綺麗だった。

歌舞伎はお値段がスゴイけど、こうやって、ちょっと安く入門編のような公演が増えるともっともっと見たくなるんじゃないかなあと思いました。

三谷歌舞伎も見たいけど、東京だけかなあ。

松竹座にはこないかなあ。来てもチケットとれないのかなあ。

芸談部分は帰りの電車で打った携帯メールでのメモを元にしてるので、ウロ覚え&ちょい補完が入ってます。すいません。