バリータークを観てきた!
やっと観れたバリーターク。
バリータークを作り上げるお二人の熱量が素晴らしい。
つよぽんの運動量。しなやかさ。
いやーホントにつよぽんがしなやかでした。美しいしなやかさ。野生動物のような。
何かが思いだされようとするたびにそれを拒否するかのように混乱する表情は時には怯える子供のようでした。
興奮しながらバリータークの物語を語るつよぽんをときおり諦めたような表情で見つめる松尾さん。
2人の閉じた世界が延々と続くことが幸せなのかそれはわからないけれど、絶対的孤独を選んで送り出す深い愛に胸がきゅうううっとしました。彼はどうしてメビウスの環のような閉じた世界で生きていかなければならないのか…。
突然の来訪者であり世界を壊す者の穏やかなのに有無を言わせない残酷さ。
新たにやってきた少女の無垢な笑顔ゆえに押し寄せて来る虚無感。
不思議な世界でした。
どこか以前に観たしんつよのナギナとナトリの世界に似ていました。
部屋の中でだけで生きてるナトリ。外から遊びにくるナギナ。
2人はずっと2人が作った物語を語り続け踊り続け、箱庭の住人のように閉じた世界で遊び続けていました。
観劇したという慎吾、きゅうっときたかもしれませんね。
音の緩急にもこころ揺さぶられまくりでした。80年代の音楽が爆音で入り乱れる場面ではワタシも混乱。
音楽がなり始めると2人と同様、ワタシの心も何かに追い立てられてる気持ちになりました。
白井晃さんの演出は大好きで、No.9も好きでした。
音楽劇・三文オペラを小ホールで見たのが11年前でびっくり。
千穐楽に滑り込めてこの演劇を観れてよかった。鳴り止まない拍手。
やさしい表情のつよぽん。
筧礼ちゃんとなかよしな松尾さん。
小林さんは静かな迫力がすごかったです。
観れてよかった。幸せでした。