ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

クソ野郎と美しき世界を観てきた!

新しい地図が立ち上がって半年あまり。
立ち上げ当初から「作ります!」と銘打ってた映画がようやく封切りになりました。

舞台挨拶回は取れなかったのだけど、初日の二子玉川の舞台挨拶ライブビューイング回には滑り込めたので、西宮ガーデンズのTOHOシネマズへ。
スタンプも押してきた!(ムビチケ台紙に押すの忘れたので後日行きますw)

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 まずはライブビューイングから。

園監督・吾郎さん・山内監督・慎吾・つよぽん・太田監督・児玉監督の並びで挨拶。
これ、なんでしんつよの間に太田監督じゃなかったのか!
太田監督無双でした。最初はまあまあまあってやってたつよぽんも途中くらいから対応が芸人殺しになってきちゃっておもしろかった。
照れ隠しなんだなあってわかるのだけど「俺も元ジャニーズ仲間なんだから!」って言ったとき、3人がビキーーーって固まって言葉を失ったのが印象的でした。そらどうリアクションしてもなんか書かれちゃうかもしれないし、乗っかれないよねえって。

園監督はゴロウ・デラックスに出たこともあるし吾郎さんでよかった…と。
山内監督は言葉少なでしたが、児玉監督は3つの話をまとめる4話担当で大変だったと語られてました。

こういう舞台挨拶とかだと司会の方と慎吾が仕切りそうな感じなのに慎吾が静かだったのが興味深かったです。

そして、本編。以下、ネタバレまくりです。

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エピソード1

とにかく走る。愛を叫ぶ。ただひたすら。
それぞれの「好き」の形がありました。

ゴローさんはひたすらおステキ。
語り部になっているので映像のメインはフジコちゃんなのですが、このフジコちゃんがバカカワイイ。ゴローさんが忘れられないくらいにバカカワイイ。ただゴローさんの美しい指に一目ぼれして愛を叫ぶ女。ゴローさんの高尚な趣味についていくこともなくただ好きだけでゴローさんを愛してる感じな女。

そういう好きのぶつけられ方したことなかったのかあ…ゴローさん。

そして、浅野忠信さん演じる大門もフジコちゃんタイプな男。
その傍にいるジョーも理屈なき好きで動いてる男。

吾郎さんのピアノを弾く指にエア愛撫されるフジコちゃんの場面はエロかったなあ。これはなかなか今まではできなかった場面。吾郎さんの倒錯にのめり込む色気がおステキでした。

フジコも大門も自分の欲望のままに周りの迷惑など関係ないクソ野郎だし、ゴローも自分の欲求のためなら女を簡単に捨てることができるクソ野郎。ジョーはダメ野郎。
そういう人らが一同に会して…さあ!

でもこの第一話、疾走感はあったんだけど、途中でブツっと話が切れる。
え?それで?!ってところで終わって、エピソード2が始まりました。

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エピソード2

本人役で虚なのか実なのか曖昧な世界の話。パラレルワールドでの東京で起こってるみたいな話でした。
歌わない慎吾の台詞や歌わない慎吾に対しての台詞、歌を喰われた大御所ミュージシャンの言葉が今の慎吾に重なるような気がしてきゅーってなりました。

歌を歌っていたのに、なぜ今慎吾は歌わなくなってるのか。
慎吾が街角で歌おうとして喰われた歌は、「あ…」「き…」「せ…」。
見た人なら、ああ!あの歌?!って思わせるような歌い出し。
完全に歌ってないけど、ああ!って思う歌。

歌を喰われた大御所ミュージシャンはその歌は自分のアイデンティティみたいなもので、そして「忘れたわけじゃない。なくなったんだ」と言います。(ウロ覚え)

忘れちゃったほうがまだ救われる。忘れたわけじゃなくなくなった。歌えない歌、歌わない歌。

きゅーーーーってなりました。いや、監督ありがとう。
並行世界の中で今の世界では言えないであろうことを描いてくださって!!と思いました。

歌喰いのセナさんが朴訥していて「何者」感がとてもよかったです。
歌を取り戻す方法が分かり、大御所が歌を取り戻し本人以上に周りが喜んでる…というところで、エピソード3へ。

一歩を踏み出せない慎吾とかクソ野郎っちゃクソ野郎だけど、エピソード3はストレートに「クソ」がキーでした。

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エピソード3

どストレートにクソ野郎が主役でした。そして、一番映画らしい話でした。
初っぱなから美人局なオサム。「お前も楽しんでんじゃねーよ!」って場面にシビれまくりでした。
裕子もオサムもバカで一途。奇しくもエピソード1の大門とフジコみたい。

やりとりとか流れる空気が外国映画のロードムービーのようでした。
バカだけどカッコいい。昔の日本映画のようでもありました。
殴る場面が痛い。とても痛い。

失った悲しみが一番悲痛だったのはこのエピソードだったです。
最後、何故、息子の右手にたどり着けたのか。?!ってなりながらも、失ったけどそこから始められそうな2人にウルっとなって、エピソード4へ。

沖縄にやってきて職質受けたときの切り抜け方にびっくり。
これテレビでは流せないし、見る人が見たらぶち切れるね…っていうのと、太田さんはそういうのは嫌いなんだ!っていう発見。

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エピソード4

まずはなるしー劇場でした!いやもうキタコレなるしー!と!池田成志さん最高です。封切りになるまで出演してることは内緒だったそうです@Twitter

なるしーがあのKUSO UNIVERSEの空気を決めてくれたし、誘ってくれたから現実とあの空間ををつないでくれたと思います。

大団円にふさわしいエピソード4。
このエピソードで1の結末も3の謎も解明されるし腑に落ちました。
よかった。消化不良にならなかった!!

大門の「フジコはゴローの才能に惚れたのに才能がなくなったゴローからとりもどしても意味がない」(でしたっけ?)て言葉に本当にまっすぐでまっとうなんだけど迷惑な人なんだと愛しくなりました。
ジョージョーでそういう大門の言葉に大門を慕ってることを告白しててまた愛しい。

オサムと大門の関係が明らかになって、何故右手に行きついたのかも判明するし、指を持っていかれた男(この人もクソ野郎だった…)も結局は拾われて救われていました。

穏やかな顔のオサムと裕子。
ピアノを弾き歌うゴローとそのゴローにうっとりしているフジコ。
そして、歌をとりもどして「新しい歌」を歌う慎吾。

歌い踊る慎吾がよいのですよー!
歌い踊ることを取り戻した喜びと、新しい歌でやっていく覚悟。
エピソード2でボソボソしゃべってた慎吾じゃなくて堂々と晴れやかにエンターティナーな慎吾。

見終わったあとの爽快感がありました。
ちょっとの寂しさも。
それぞれが何かをどこかに置いてきて、新しく始める。
愛しい愛すべきクソ野郎たちの映画!
そんな映画でした。

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1回目なのであと数回みたらまた印象が変わるのかしら。
映像的に攻めてたのは1。話的に攻めてたのは2。倫理観とかそういうのはおいといてとにかくカッコいいのは3。爽快感は4。
4まで見て、ストンと腑に落ちる映画でした。

舞台挨拶のときに静かだった慎吾ですが「2週間でどれくらいいったら大ヒットなんですか?15万人?」てなったときの顔がギラっとしててステキでした。
負けず嫌いがここに。
「達成できたら『大ヒット!!!』ってやりますけど、いかなかったらそっとフェイドアウトします…」て笑ってましたが、15万いかせる気満々の空気を感じました。だって、サイトに動員数載せていくって言ってたんですもの。現在3万5千弱くらい。試されるNAKAMAたち!!

テレビでのプロモーションがほぼないですし、地上波番組もゴロウ・デラックスだけです。テレビしか見てない層にしてみれば「最近見なくなっちゃったねー」ってタレントになりつつあるのかもしれないけど、どこまで数を叩き出すことができるのか。
数の実績がモノを言うことは「花」のトリプルミリオンで証明されたし、雨あがりのステップが現在7万ダウンロードいってることは業界を動かすかもしれません。

がんばります!ふんばります!

ついつい「なんで3人なんだろう」って思っちゃうこともあるのですが、今、3人と2人がそれぞれの場所でできることをやっていて、踏ん張ってるのだから、それぞれの活躍を応援するのがファンてもんだなと思ってます(自分比)
いつかいつかってことはワタシが勝手に思ってることだし希望だし、ワタシが思ってりゃいいことなので、今を生きてる5人を「今」の状況を応援したい。

ATMだろうがパトロンだろうがなんでもいいです。つぎ込むことで3人の微々たる支えになるのならつぎ込みます!(出来る範囲で)
今自分が出来ることを出来る方法で応援しますよ\(^o^)/

ひとまず、ムビチケ4枚持ってるので4回は必ず見に行きます。
感じることが変化したらまた書き留めようと思います。

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感想文が下手すぎて、文章が下手すぎて、超絶凹む…。
そこもまた今年がんばりたい。いや、がんばります。

映画を見て、ひとつ「おお!」って思ったことがありました。
過去にこっそり創作してた頃に、オンガクという話を書いたことがあったのです。主人公の慎吾がオンガクを絵にする話でした。
完全に自己満足なんですけどなんかちょっとうれしかったです。

オンガク