ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

ドリアン・グレイの肖像

2009.09.11 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール 2階1列

[作] オスカー・ワイルド

[構成・演出] 鈴木勝秀

[出演] 山本耕史須藤温子伊達暁米村亮太朗三上市朗加納幸和

先生の足の長さとか、スタイルのよさとか、立ち姿のカッコよさとか、声の通り具合にウットリ。

あと、正しいベストのボタンの在り方も観れました。余裕って素晴らしいw

ヘンリー卿の言うことが一番すんなり自分の中に入ってきました。

ちょっとズルい傍観者の立場ってんでしょうか。

ドリアンにちょっかいかけたい気持ちもわかるし、深入りはしたくない感じもわかる感じ。

バジルはちょっとドリアンに溺れ過ぎたというか、ドリアンに夢を見てたっていう感じというか。

2人の立ち位置がはっきりしてただけに、なんかドリアンの立ち位置がちょっとボケてたかなあという感じ。

他意のない悪意で人を堕落させる人間だとしても、その辺があまり描かれてなかったなあ。

もっとドリアンに溺れまくりな感じがあればよかったんだけど、それがあまり見えてこなくて、残念でした。

もっともっと知らず知らずに人を虜にする先生が見たかったです。

恋に落ちたシビルはよかったなあ。

男が求めるモノと女が求めるモノの違いがはっきり出てて、女が捨てたモノを男は大事にし、男が欲しいモノを女は捨ててしまうすれ違いがよかった。

すがっても遅くて、あっさり捨てるドリアンもよかった。悪びれず、捨てたお前が悪いんだって言い放てるドリアンはとてもステキでした。

が。

やっぱり、どうもワタクシはスズカツさんの演出があわないらしく_/乙(、ン、)_

それはもう自分の先入観(あわないかもっていう)が悪いのかもしれないのですが、あわないんですよ。

こればっかりはしょうがないのか…。

先生のお芝居は観たいけど、毎回スズカツさんなので葛藤があって、ドリアンもどうしようかなあと思ったんですが、ストレートプレイだって聞いてチケット取ってみたのですが。

先生のよく通る声とか苦悩とかそういうのはたくさん観れたのですが、自分の中にドリアンという人がすんなりは入ってこなくて、ちょっと残念でした。

ステキだったんです、先生は。ホントに。