裏表源内蛙合戦
作 井上ひさし
演 出 蜷川幸雄
音 楽 朝比奈尚行
出 演 上川隆也、勝村政信、高岡早紀、豊原功補、篠原ともえ、
2008年12月11日 シアターBRAVA!
時は享保十四年、貧しい足軽の家に生まれた四方吉は、四国随一の神童と呼ばれる美少年に成長し、松平藩の若君・頼恭の鬼役を命じられ、遊び・勉学の相手を務めるようになる。成人した四方吉は平賀源内と改名し、本草学(中国古来の植物学・薬物学)を学ぶために官費で長崎に留学し、南蛮渡来の珍品や、隠れ切支丹狩り、密輸などが横行する長崎で、遊女・花扇と出会う。
オランダ語や医学を学んだ源内は本草学を究めるために今度は江戸へ留学する。
日本初の物産会をひらく資金繰りのために三井高光のもとを訪れ、鳥山検校のめかけ青茶婆(じつは花扇)と再会する。物産会を成功させた源内は若手第一の本草学者となるが、立身出世を狙い幕府に仕官するために高松藩辞任願いをする。それを面白くなく思った頼恭は源内の高松藩辞職の願いを受諾するとともに、他藩への仕官を禁じてしまう。出世の道を断たれた源内は蟄居の身となりながら、人々の考えも及ばないような新たな開発・発明を続ける。しかしそれは民衆の生活には届かず、源内は江戸中から“山師”と呼ばれるようになり・・・。
本当は道元の冒険も見たかったんですが、予定があわず見れませんでした(´・ω・`)
んで、覚悟して行ったんですが、4時間以上とは思いませんでした…。
_/乙(、ン、)_
いやーもう、途中一瞬、意識が遠のきました。
が、すぐに戻ってきました。
見てるほうにもラクはさせまいぞ!じゃないけど、なかなか見るほうにも覚悟がいるお芝居でした。
音楽劇みたいな感じなんですけど、おもしろかったなあ。
シツコイまでの「長崎は今日も雨だった」天丼とか、はちゃけた上川さんとか。
舞台に立つ上川隆也さんは初めてだったのですが、爽やかな感じとドロっとした感じが混ざり合ってていい感じでした。
さらっとはちゃけられるし。
んで、勝村政信さん。
勝村さんって大柄ではないんだけど、舞台の勝村さんって存在感があるなあ。
存在感あるんだけど、邪魔しないんです。
ステキ。
声にめっちゃ迫力があって、黒源内に惚れて帰ってきました(笑)
篠原ともえちゃんはすっかり艶っぽい人になってました。
大人になったなあ。
高岡さんもステキ。ちょっと歌声が残念なとこがあったけど。
同じ歌が劇中に何回か歌われ、それが状況によって意気揚々と聴こえたり、悲しげに聴こえたり。
源内ってそういう人生だったのか…と思いました。
謎の人だったんですよ。「発明家」としか知らなくて。
メインの上川さんと勝村さん(高岡さんもかな)以外のキャストのみなさんは複数の役をこなして出てくるんですけど、素晴しかったです。
その中でもやっぱり六平さんが目立ってたかしら。
声でわかる六平さん。
偉い老中から隠れキリシタンな農民からエロ検校まで幅広かったです。
薮原検校と共通の「貧しさ」とか「底辺」の怒りってのがあったお芝居でした。
やー、上川さんおちゃめさんだったなあ。勝村さんがおちゃめさんなのは知っていたけれど(笑)
基本的に役者さんはチャーミングな人が多いのかも。六平さんもチャーミングな人だもの。
つか、役者さんって、チャーミングじゃないとダメなのかも。