The Last Laugh
2007年7月5日木曜日 シアターBRAVA!
原作:三谷幸喜
演出:BOB TOMSON
脚色:Richard Harris
The Writer/MARTINFREEMAN
The Censor/ROGER LLOYD PACK
今回のこのお芝居は三谷さんの笑の大学を脚色して全編英語になったものです。
舞台の両端に字幕が出るのですが、そこは字幕。
すべて訳してるワケじゃなくて、要所要所を訳してるので、セリフと字幕に時間的ズレがあり、セリフより先に字幕がオチを言ってたりして、そこがちょっと残念でした。
字幕頼りでみてると、セリフより先に笑っちゃうんですよね。
あれは演じてて「あれ?」って思ったんじゃないかしら。
で、お話は戦時下のイギリスが舞台に。
お話がうまくローカライズされてて、イギリス風になっていました。
お国のために!な感じも上手くアレンジされてました。
演じてた2人がホントにイイ感じでした。
特に検閲官のロジャーさんがすっごいワタクシ好みで…(笑)
脚本家とやりとりしてるウチにどんどんツンデレになってきちゃうんですよね。
これはどうだあれはどうだって、マジメすぎるくらいマジメにイロイロとやっていくんですけど、自分でもノリノリになっちゃって、でもそれを相手に悟られまいとツンデレ。
第一線で戦ってた人だったのに、戦いで手を失い、戦地から内勤に回され…っていうのは、なんだかとってもイギリス的でした。
本人にとってはちょっと左遷っぽい感じ。自分は体を張って第一線に居たかったのに、っていう気持もあって、最初はすっごく冷たかった。
でも、途中、息子が戦地で戦死したことを知り、みな、辛いことを乗り越えて戦うためには辛いことを忘れるようなことも大切…と思い始め…。
脚本家の喜劇を認めながらも、結局、上映許可は下ろさず、なんですね。
戦検閲官が息子の死を知ったときに、あれ?これ泣いてない?笑ってる?!って思って、別の日に見に行った友に聞いたら、やっぱり笑っててビックリでした。
そこで笑うとは!
2人の掛け合いはスタートレックのDr.マッコイとMr.スポックのようでした。←古い例えですいません
ウィットに富んでるっていうか、おじさん2人がカワイイのです。
日本版とは違う流れがあったりしたけど、うまーく脚色されてて、おもしろかったです。
客席のガイジンさん率も高かったです。
ちゃんと笑いどころで笑っていました。
きちんとした喜劇は万国どこにもっていっても通用するのかも…と思った舞台でした。