ユニコーンやら電気グルーヴやら筋肉少女帯やらSMAPやらお芝居やら

TOMMY

ロックオペラ・TOMMYを観に行きました。

目的は生ローリー(笑)

脚本・演出がいのうえひでのりさんで、生ローリーと聞けば行かずにはおれません。

いやー、ステキでした。ローリー。

一度、生ローリーを拝みたいと思っていたのに、すかんちが解散してしまい拝めず終い。

やっと念願叶いました。歌だけでなくギターも聴けました。

ああ、おステキ。

なんだかリピーターの多いステージでした。

コンサートみたいな感じ。

主演の中川さんのファンとローリーのファンとその他、っぽい客層。

ショージキ、ストーリーは難解。あげく、人間的に非道い話です。

でも、セリフがほとんどなしで歌だけでどんどんと進んでいく、そのスムーズさは感心でした。

あと、演出がすっごい派手。キラキラと楽しいステージでした。

ホントにコンサートみたい。

ネタバレありの感想は↓で

先月末にヘドウィグを観に行って、今度はTOMMY。

どんなふうに違うのかって興味があったので、時を開けずして2つとも行けてよかったです。

違うステージを比べるってのはあまりよくないことだと思うのですが、今回のTOMMYを観て思わず「ああああ、この演出がヘドウィグにあったら…」と呟いてしまいました。

ハコの大きさも予算も違うんですけど、規模は違えども演出方法は似てたんですよね。

手前にセット、奥にLEDモニタ。

LEDには歌に合わせたイメージ映像とかセットのバックになるような映像とか歌の歌詞とかキーワードが出てくる。

バンドは生バンドでステージ後方の左右にスタンバイ。

大きく違うのはヘドは英語で歌って、TOMMYは訳詞だったところかなあ。

これはかなり大きい。

音楽でどんどんストーリーが進んでいく芝居で、英語なのか日本語なのかってのは大きいですよね。

そのへん、TOMMYは訳詞が元歌を壊してなくてよかったです。

トーリーはヘドのほうが分かりやすい。

TOMMYはシュールというかムチャクチャというか、なんじゃそらって感じです。

あらすじは一口では語りきれないので→こちらで。

ローリーは、霊験あらたかな教祖・ピンボールの魔術師・男色家のアーニーおじさん…と一人4役。

どれも歌は素晴らしく、教祖と魔術師ではギターも弾いてくれました。

あと、新感線の右近健一さんがサディストのいとこ役で出演。

これがまた素晴らしかった。

歌の上手い人しか、それも超絶上手い人しか出てこないんですよ。

で、なにより素晴らしかったのがLEDを使った演出。

話の流れをしっかり補完してくれて、場所の移動、時間軸の移動がとてもスムーズ。

歌の歌詞も流れるんですが、これもわかりやすい。

そう、ワタクシがヘドの演出に求めていたモノがそこにあったんです。

つい、比べてしまってごめんなさい。いやだって、ヘドはホントに演出が残念だったんですよ。

いのうえさんみたいに派手にと言いません。が、いのうえさんくらいメジャーでわかりやすいほうがいいと思うんですよね。ああでも、これは単に好みなのかなあ。

新感線も新感染も好きなワタクシは単にいのうえ演出スキーなだけかもしれません。

が、メジャーって大切だなって思いました。

やっぱり伝わってきますもん。

話がシュールでもシュールなりに伝わってくるですよ。

主役のTOMMYをやったのは中川晃教さん。佇まいがTOMMYでした。

歌声はちょっと自分の好きなタイプではなかったのですが、佇まいがホントにTOMMY。悲劇のロックスターっていうかね、繊細な感じとかがよかったです。

楽前の公演だったんですが、カーテンコールのときにコンサート状態に。

出演者による大サマータイムブルース大会がありました。

いやーーーー、ローーーリーーー。

ローリーの歌声とギターを堪能しましたよ。

あと、麻薬の女王をやったソムンさんとの掛け合いがとても素晴らしかったです。

ソムンさんの歌声がものすごくパワフルで圧倒というか感動というか…。←映画ではティナ・ターナーさんがやった役を演じられてるのですが、負けてないと思う

で、サマータイムブルース大会のあと、中川さんによるピンボールの魔術師を演奏。

大盛り上がりのウチに終わりました。

ホントにストーリーはね、シュールで納得いかないんですけど、だけど、なんつーかホントにコンサートな感じ。

物語に沿って繰り広げられるロック組曲っつーんでしょうか。

わーーーーー!って終わりました。

ホントにね、比べちゃならんと思いながらも、でも、実は比べる気満々で時近くしてヘドとTOMMYを観たんですよね。←ダメ人間

歌のクオリティなどは同じくらい。やっぱり演出かなあ。あとはホントに歌詞が日本語か否かのところ。

訳詞するとどうしても原曲とは違うようになってしまうかもしれない…、ニュアンスが変わっちゃうかもしれないってのがありますが…、今回の訳詞はよかったです。

曲を壊さない日本語で歌ってて、それがよかった。

あと、LEDの演出。これもわかりやすかった。

あー、いのうえさんの演出でヘドやらないかなぁ。←ものすごい個人的願望(笑)

生ローリーは感激でした。

ローリーの声が好きなんですよねえ。ギターも好き。

そして、ほっそい。

多分、グラムロッカーはこうあるべき!とかなりな摂生をしてるんじゃ…と思ったりもするんですが、ホントに細い。←元肥満児だったからね

ダンスも上手くて、ミュージカルスターでしたよ。

きっと、出演できる作品は限られる人だと思うんですが、こういうロックオペラにはぴったりな人でした。

相変わらず、どこか神経質そうな動きと表情で、でも、ギターと歌声は超絶テクで。

はー…よかった…。